Pages

Sunday, September 12, 2010

006. 木の存在





もともと、私は「木」が好きなのかもしれない。と思う。

生まれ育ったところはどちらかというと海がとても近いのだけど、殆ど行かなかった(今思えば勿体なかった、かもしれない)。
昔から、美術の授業で写生といえば木の絵を描き、写真を撮り始めれば木と空を写し、お香は何よりもサンダルウッドを好み、神社に行けば木に話しかけていた。ような気がする。怖いっつーの。って感じですが。全部無意識に。

だからってナチュラル志向みたいな、カントリーテイストとか全然好きじゃなかったですけども。

海より山のほうが落ち着く、と気がついたのは20歳を過ぎてからで、何か神聖な「しん」としたものを与えてくれるのが「木」であるということに気がついたのは、それよりもっと後のこと、になる。
更に、陰陽五行説でいくと私は「火」で、「木」は「火」を助けてくれる存在らしい。そういうことも関わっているのかもしれない。ということを認識したのは、それよりもっともっと後の、ここ数年のこと。それで思い返すと、色々腑に落ちたりして。
このブログの名前を「Diamond Tree」にした理由もそこにあります。

まぁそれは個人的な話なのですが、木というのはとってもよい存在で、お気に入りの木を探して、定期的に会話したり、抱きついたり(が難しかったら触れたりとか)、変化を感じたりするとパワーがもらえるというのはあるみたいです、一般的に。別に五行が「火」じゃなくてもね。

ちなみに私はシニフィアン・シニフィエの前に居る木がとても好きです、近いところでは。

−−

香りについて。

今や接していて落ち着くのは天然のEO(エッセンシャルオイル)や芳香蒸留水。ですが、天然/人工問わず、香り全般について興味があるし、好き嫌いもはっきりしているほうだと思います。
もともといわゆるフレグランスの世界では、フローラル、グリーン、シプレー、マリン、フルーティ、とか全部好きになれなくて、ウッディとスパイシーだけ。個として興味はあるけど、自分が使うのはそのふたつがベースじゃないと無理。みたいな感じでずっと何年もコムデギャルソン(1)でした。

オーガニックコスメなどに触れるようになってからだいぶ嗜好の幅も広がり、フローラルなんかでも特にダマスクローズやネロリなんかは大好きになり、いわゆるハーブ系全般OKな感じなのですが、やっぱり樹脂や木の香り、スパイシーな香りが最も好きというのは変わらない。
で、天然の世界だと、そういう系の香りのバリエーションが見えるというか。ブラックペッパーやパチュリ、ベチパー、ローズマリー、カルダモン、サイプレス、ホワイトセージ。樹脂系だとベンゾイン、サンダルウッド、ミルラ、そしてフランキンセンス。
そういう香りというのは、瞑想なんかに良いのですよね。精神に深く働きかける感じもとても好みなのだと思う。でもそれが何でなのかというと、もしかしたら木からきているからかもしれない。

何かこう、木の香りとか森の香りとかってなったときに、森林浴とかマイナスイオンみたいな感じに行きがちだけど、それって葉っぱというか。そうでなく、もっと木の幹の香りというのがあるのですよね。
でもそれって再現がとても難しいのだろうなと思う。

例えば香水。
私は天然じゃないとムリ!みたいなタイプではないので、今のところ好みのものを見つけられていて、特に不自由感じていませんが、天然じゃないと絶対にダメ、という人が好みの香水を探すのは至難の業。更に、天然の香りは持続性がないし、フレッシュな状態を保つのも難しい。香りも(香水としては)弱い。
ちなみに、出しているところ、知っている限りでは、アグロナチュラ、ファファラ、パティカ、アンティアンティ、くらいですかね。
こうして作っているところでも概してフローラルが多く、樹脂系の香りで天然の香水なんて、なかなかお目にかからないです。
ま、それだけニーズが少ないということもあるのかもしれないですが。みんなそんなに瞑想とか精神世界とか求めてないですもんね多分。

何かオチの無い感じですが、ほんとはフランキンセンスについて書きたかった。また次回としたいと思います。

No comments:

Post a Comment